定例会開催報告 第35回 「介護者が語る認知症ケア」
皆さま、こんにちは!歯科衛生士の中村です。
第35回定例会が6月15日に行われました!
今回は「介護者が語る認知症ケア」と題しましてシンポジストに、実際に認知症のご家族の介護をなさっている佐々木明さんと認知症を支える家族の集い「室蘭 いがぐりの会」の前田節子さんをお招きいたしまして、大変貴重なお話しを聴くことができました。
はじめにロールプレイがあり、なんと!市民フォーラムでお馴染の蘭子さんと登さんが登場し、素晴らしい演技(笑)で会場をわかせてました。本当の夫婦に見えるのは私だけ!?
いつも演じてくださっている日沼さん、工藤さんありがとうございます!
佐々木さんは奥様が平成22年より認知症が発症してから、急速に症状が進んでいき奥様との関わり方や介護生活の中での苦悩や葛藤があり大変だったこと、そして長年介護をしていくなかで自分自身の気持ちに変化が生まれ奥様のことを深く理解し認めることによって奥様と心を通わせることができたそうです。現在は大変な中にも笑顔があり前向きな介護を行っています。
「いがぐりの会」の前田さんは、認知症の義理母の介護をしてた時の話しを交え、「いがぐりの会」の紹介をしていただきました。月に一度会員が集まり、悩みを相談したり情報交換をして介護者が気軽に話し合うことができる場なので来た時は悩んで暗かった人も帰る時には明るく笑顔で帰られるそうです。
その中で、私たち専門職や事業所に対しての話しがありました。「職員はいつも忙しそうにしている。して欲しいことや相談ができない。」「指示的、命令的な職員がいる。」 自分に思い当たる点が…ありませんか??
グループワークの中でも「夜勤明けの疲れが出ている時、仕事が忙しい時、相手に冷たくしたり、きつくあたってしまうことも…。」と話しがでてました。
日々の失敗をちゃんとふり返り、反省して今後の仕事に役立てることが大切ですね。
同じテーブルだったグループ(ケアマネージャー2名ソーシャルワーカー1名)の皆さんは
それぞれ立場は違いますが、話しをしていくなかで皆の思いは一緒なんだなと思いました。
今回、家族の方の本当の気持ちに気づかされ、相手の気持ちに寄り添い、理解し、より良い関係、信頼関係をつくれるようになろう!と誓い合い「今日の話しを職場の人たちにも伝えていこう!!」と言ってました。
本当に素晴らしい内容の定例会だったと思います。ありがとうございました。