定例会開催報告 第88回定例会「法律職と連携する福祉事例」~支援を拒む人の事例から考える~

2025-12-01

皆さまこんにちは。JCHO登別病院の成田です。

今回は、毎年恒例となりました 伊達市専門職研修会との合同研修会 の報告をいたします。

 

■ テーマ

「法律職と連携する福祉事例」~支援を拒む人の事例から考える~

講師には、伊達噴火湾法律事務所の弁護士・林正樹先生をお招きし、ご講演いただきました。

■ 研修会のポイント

今回の定例会では、

1)法律・制度について専門家から学ぶこと

2)困難事例(支援拒否事例)について多職種で議論すること

の二点を中心に進められました。

林先生からは、

「セルフ・ネグレクトや消費者被害等の犯罪被害と認知症との関連に関する調査報告書」の解説、弁護士としての実際の相談対応に基づくエピソードなどを交え、法律職ならではの視点でお話しいただきました。

医療・福祉職とは異なる「相談者への関わりの切り口」を知ることで、私自身も新たな視点を得ることができました。

 

■ グループワークでの学び

後半のグループワークでは、誰もが「う~ん」と頭を悩ませるような支援拒否の事例をテーマに議論を行いました。

参加者からは、

・介入の方法

・支援手段の工夫

・相手の気持ちの捉え方

・背景要因の深掘り

・介入のヒントや気づき

など、多種多様な視点が共有され、とても学びの多い時間となりました。

 

最後に林先生からも「この事例は非常に難しい」とコメントをいただきました。

困難事例の支援には必ずしも“正解”が存在するわけではない—そのことを改めて認識できた定例会でした。

定例会に参加するたびに感じることですが、異なる職種・立場の方々とのグループワークから得られる学びは、専門職としての成長だけでなく、ひとりの人間としての成長にもつながっていると実感します。

 

次回は 1月19日(月) の開催となります。

詳細は決まり次第、お知らせ致します。

ぜひ、一緒に学びを深めていきましょう!

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