定例会開催報告 第22回 『診療報酬改定から地域医療を考える』
皆さまこんにちは。当連絡会の広報担当幹事で理学療法士の成田元気です!
今回は4月14日に開催されました、第22回西いぶり在宅ケア連絡会定例会の報告を致します。
この度のテーマは、「診療報酬改定から地域医療を考える」と題しまして、講師に株式会社北海道医療情報サービス コンサルティング事業部の寺田洋樹先生をお招きして、平成26年度の診療報酬改定とその解説をして頂きました。
寺田先生は、今回の診療報酬改定の概要として、
・2025年(平成37年)にむけて医療提供体制の再構築、地域包括ケアシステムの構築を図ること
・入院医療・外来医療を含めた医療機関の機能分化・強化と連携、在宅医療の充実等に取り組むこと
の2点を挙げ、以前は介護分野で多く使われてきた「地域包括ケアシステム」が医療の分野でも大きく取り沙汰されることになった事をお話しされました。
そして、この地域包括ケアシステムの構築には、住まい・医療・介護・予防・生活支援といったサービスが一体的に提供される事が重要であり、その為には多職種との連携が不可欠となります。これはまさに、当連絡会が目指しているものであり、私達の活動がその一助となれるのではないかと考えております。
グループワークの話し合いの中では、「在宅復帰率が重視される流れの中、早期に退院される方が増えると在宅でのサポートは足りているのかな?」「各職種の人材が不足しており、受け皿が間に合わないのでは?」「さらに地域の連携が必要となるよね。」など、在宅側での準備の必要性など、さまざまな意見がでて話し合われました。
今回も、医師・歯科医師・保健師・看護師・ケアマネジャー・社会福祉士・介護福祉士・リハ職種など、様々な職種の皆様方にご参加いただきました。今回の診療報酬改定で、在宅へ早期に退院される方が増える事が予測されます。そんなときこそ、より一層の医療・介護・行政等のスムースな連携を行えるよう、私達はこれからも活動を継続して行きます。
ご講演して頂いた寺田先生、ご参加して頂いた皆様、ありがとうございました。