定例会開催報告 第23回 『災害支援~過去を踏まえて、災害時、あなたはどう動きますか?~』
皆さまこんにちは。連絡会の広報担当 事務局の中田です!
5月20日に開催されました、第23回西いぶり在宅ケア連絡会定例会の報告を致します。
今回は、いつも定例会を行っているむろらん広域センターから場所を変え、登別市民会館での開催となりました。場所が変わり、室蘭の会場ではお見かけしない方も参加して頂けていたのではないかと思います。
この度のテーマは、「災害支援~過去を踏まえて、災害時、あなたはどう動きますか?~」と題しまして、皆川往診クリニック 院長の皆川夏樹 先生、そして当会幹事の北海道社会事業協会洞爺病院 MSW 釣賀和也さんに、ご自身が体験された災害についてお話頂きました。
皆川先生は東日本大震災当時、福島県いわき市の市立総合磐城共立病院に勤務をされており、地震発生時からの先生や病院の動きを写真等も交えてご説明頂きました。
先生は普段から訪問診療をしていた事もあり、院内外においてもいち早く在宅患者さんへの対応を気にかけ、現地に足を運ばれたというお話が印象的でした。
釣賀さんには有珠山噴火の際の事をお話頂き、介護保険制度が始まったばかりでもあり現場で苦労された事や、避難地域に関する裏話(?)のような事も聞く事が出来ました。
いずれの災害においても、特に在宅患者さんにおいては、やはり薬の問題が大きいのだなとも感じました。
グループディスカッションでは、「自分ならどう動くか」という視点で皆さん体験談などを交えて、それぞれのテーブルでディスカッションが進みました。
ディスカッション、質疑などでは以下の意見が出ていました。
・自分が出来る事を自分から探してやる
・いち医療者であり、又、被災者でもある中で様々な葛藤は避けられないし、誰もそれを責める事は出来ない。家族や周りの環境によってその人が何を優先するのかは変わってくる。
・情報がない中でどのように動くか
・普段から在宅患者やそのサービスの関係者と連携を密にしておく事で、非常時の情報収集などもしやすくなる。顔の見える関係
・時が経てば薄れてしまう事もあるので、このような場を、非常時の対応について考えるきっかけにする事も大事
記憶に新しいところでは、この地域でも2012年11月末に大きな停電災害がありました。
いつ起こるか予測がつかない災害も多くある為、個人としても職場としてもどのように動くのか今一度確認が必要だと感じました。
事例を発表して頂いた皆川先生、釣賀さん、ご参加して頂いた皆様、ありがとうございました。