定例会開催報告 第56回「食べることが元気の源。」
皆様こんにちは。当会幹事の成田元気です。
平成29年5月15日(月曜日)、『食べることが元気の源。』をテーマとした、第56回定例会を開催しました。
前回に引き続き、予定を上回る参加者にお越し頂き、机とイスを増設してのスタートとなりました。
今回は、社会福祉法人 室蘭天照福祉会軽費老人ホームの管理栄養士であり、当会の幹事も務めている 原田雅彦氏に「低栄養について高齢者の方々への関わり方」のお話をして頂きました。そして、講演後には、配食弁当の試食会と流動食・高栄養食・柔らか食・とろみ食の実食を行い、グループ内で感想や意見交換を行いました。
講演では、原田さんの職場での実体験を交えながら、食事による栄養補給の大切さや低栄養状態の説明、高齢者の特徴等についてお話頂きました。高齢者の特徴では、身体的・精神的な小さなきっかけで食欲がなくなり、低栄養状態になってしまう事、実際に低栄養状態になっていても「ちゃんと食べているから大丈夫」とその状態に気付けない事、「そんなことは絶対あり得ない」とその状況を理解して貰えない事がある事、そして、低栄養の予防と食生活のポイントを分かりやすくご説明頂きました。また、今回はさらに、早速作りたくなる簡単レシピの紹介もして頂きました!
公演後の実食タイムでは、丁度お腹が空く時間とも重なり、高栄養食や柔らか食、配食のお弁当を沢山頂きました!特に配食弁当はとっても美味しかったです!
グループ内の意見交換や感想では、「一人暮らしだと一度に沢山の物を作って何日も同じ物を食べてしまう。こんな時に、配食や通所サービスは助かる」や「お金がある人はこれらの食事の購入が出来るがお金のない人の場合はどうしたら良いかを考えてみたい」、「災害時には乾パンなど嚥下障害のある人は大変。こういった食品を非常食として蓄えて置くことも一つの手」、「配食弁当の内容を選べる所があれば教えて欲しい」など、実食を通して様々な意見や質問が聞けた会となりました。
最後に原田さんから「一人一人必要な栄養は変わってくる。一人一人に合わせた栄養が大切です。まずは自分の栄養を確立してもらえたら」とお話頂きました。
今回は簡単レシピの紹介や配食弁当の実食など、普段では行えない体験をする事が出来ました!次回の定例会は「高齢者と終末期の口腔ケアについて学ぶ」です。歯科医師や歯科衛生士の方々からのお話となっております。今回の定例会に関連する内容ともなっておりますので皆様奮ってご参加下さい!!!